■設定
中央大陸戦争中期、デスザウラーの登場後、その性能面
での絶対的優位により、岐路に立たされた共和国軍首脳部は、
巨大なデスザウラーが行動しづらい局地戦に活路を見出しさまざまな改造ゾイドを製造して戦線に投入した。
このクロムウェルもそのひとつで、早くから大量生産が始 まっていたディバイソンをベースにし、
ゴルドスやゴルヘックスが
作戦行動をとれない山岳地帯での電子戦・ならびに部隊の統率を優位に進めるために考案された指揮官専用機である。
重火器(17連突撃砲および3連加速衝撃砲)を撤去し、機関部を強化。首上部を展開させるとE・C・Mと高性能レーダーが搭載されている。
また、機体の姿勢を オートコントロールで制御する技術をシールドライガーから導入し、
岩山の急斜面においても110キロの高速度で走破することを可能にした。
ちなみに平地での最高速度は、軽量化のために時速170キロにまで向上している。
武装を撤去して火力は落ちているものの、超硬角をEシールド発生装置搭載の角に
換装して防御力と格闘戦能力を飛躍的に増した。
シールドを展開した角をぶつけてい く戦法を得意とし、
アイアンコング・クラスとも接近戦であれば互角に戦える能力を持つ。
このクロムウェルタイプは大戦中9機生産され、単機で偵察行動が可能なことから重宝され
強行偵察隊・情報処理班・ゲリラ戦部隊
さらには山岳機動部隊の指揮官機とさまざまな用途で投入され、マッドサンダー開発に到るまでの共和国を影で支え活躍した。
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